Holding Back The Years / Simply Red [音楽]
スタンダードになる楽曲って何なんでしょうか?
最初に歌唱したアーティスト(若しくは作り手)の手許を離れ、様々な歌い手に「歌い継がれて行く楽曲」がスタンダードであると、昔Jazz関連の本で読んだ記憶があります。
今迄聴いた様々な楽曲を思い返すと「成る程」と思えます。
大ヒットし多くの人々の記憶にも残りクオリティが高くとも、上記のようにはならない楽曲は当然山のようにあるかと思います。最初の歌い手の個性が強すぎて完成度が高い場合、特にそうなる傾向にあるかと思います。U2とか、Stingの楽曲は特にそうかと思います(多分、カヴァーする際にかなりの勇気と自信がないと…。
日本では何故か知名度の低い「Simply Red」も後世に残るような名曲が山のようにありますが、上記の理由であまりカヴァーされて無いと思います。
「Holding Back The Years / Simply Red」は名曲だと思います。初めて聴いた時に朗々と響き渡る歌唱の隙間(休符)で表現される深い悲しみに引き込まれました。「Mick Hucknall」が素晴らし過ぎますので、歌い手に余程の自信が無いととてもカヴァー出来ないかと思います。
「JIMMY SCOTT」これは良い意味で反則技ですよね…(苦笑。
でも、一番悲しいのは…。
自分の好きなアーティストを、別の自分の好きなアーティストカヴァーして失敗したケースです…
もう、最高に大好きです。楽譜まで買って研究しました。参加ミュージシャンも贅沢過ぎて、Bassを全部コピーしました。
「ホワット・イズ・ラブ」、「かくれんぼ」大好きでした。頑張ってるのは理解出来るのですが明らかに消化不良で、聴いた瞬間
「あちゃぁ〜、やっちまたよ…(涙」
とか…
私の人生観や音楽観、生き方を全て変えてしまった、心の中の大切な曲を…
カヴァーとしては成功してますが、個人的には…
「いや、一寸待って…。」
「ああああ、お願いだから私の大切な…。」
「いやぁぁぁぁ! 汚さないでぇっっっっっ!(絶叫」
と色々あります。
カヴァーって本当、難しいですよね。
私もドナルド・フェイゲンの「ナイト・フライ」は墓場まで持って行きたいと思うくらい好きなアルバムです。
コメント、ありがとうございました。
by KEI (2011-07-25 02:37)
もう30年位前のアルバムなのに、未だに魅力的と言うか普遍的と言うか…。
「音の錬金術」と言われていたのが、今になって妙に納得出来ました。
by 素老人 (2011-07-25 23:42)